先輩の声
青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科
多面的に広く考えるだけでなく、時間軸も交えて戦略を考え抜くところはまさに「生みの苦しみ」であり、それがJBCCの醍醐味とも言える
平尾 直紀さん
所属:ITメーカー勤務
部署:経理財務部門
− JBCCに参加を決めたきっかけは何でしたか?その時の気持ちは?
青山ビジネススクール(ABS)で1年間学び、2年生となった今の自分が全国のMBA生と競った時、どの位置まで成長しているのかを確かめたい気持ちがありました。JBCCは、今の自分のレベルを確認する場に良いと考え出場することに決めました。ビジネススクールの課題が大変で両立できるかどうかという不安はあったけど、JBCCはMBA生である今しか参加できない。「やらなかった後悔より、やった後悔。」そう考え、挑戦することにしたのが始まりでした。
大学内で開催していたJBCC説明会に参加し、1人のメンバーをみつけ、最初は2人でやろうと思っていました。しかし、次第にJBCCに出場したいと考えている熱い仲間が増えてきて、気がついたら5人で挑戦することになりました。
− 夜の10時から全員集合!?タフですね。何時に提出しましたか?
夜の11時半過ぎ。提出ボタン押す時、緊張したな(笑)。でも、出した後は、達成感。それまでは、この進め方で良いのかの不安もあったけど、最後は納得のいくものに仕上がり、自分たちもやればできると自信に繋がりました。
− チームで取組む上で意識したことは?
極力、全員参加で打ち合わせを実施していたかな。みんなの思う、考え方・進め方が違うので、みんなで集まることでそこを埋めていた。提出までの時間配分は、方針決め(7)・役割分担(1.5)・統合(1.5)の比率。最初に方針決めを入念に擦り合わせできたから、そのあとは進めやすかった。チームメンバーとは、JBCCが終わった後もたまに飲んだりしていますよ。メンバーの仕事のキャリアチェンジなどの相談もしあう大切な関係になりました。
− 日頃の学習とJBCCでの学びの違いは?
JBCCは、日頃の学習と大きく2つの違いがあると感じています。
1つ目は、「各論ではなく総論」で考えるということ。経営者の立場で回答を求められるので、社長としてヒューマンリソース、オペレーション、ファイナンスなどさまざまなの問題を考えます。考えれば考えるほど、さまざまな課題があるし、それを解消するための施策もたくさんありますが、それらの多くはトレードオフの関係になっている。短期的にはトレードオフの関係にあることも、長期のビジョンに立って考えると、トレードオフが解消することもあるので、これを考えるのが苦労しました。
2つ目に、「未来志向」で考えるということ。授業は過去の事例を用いて定量的・定性的に分析をまとめ上げることが中心。でも、JBCCはそこからが勝負で、じゃあその事実を踏まえて、会社をどういう方向に進めていくかという未来について考える点が違うと感じた。
多面的に広く考えるだけでなく、時間軸も交えて戦略を考え抜くところはまさに「生みの苦しみ」であり、それがJBCCの醍醐味とも言える。
− JBCCで勝ち上がるために重要だと思うこと、必勝の秘訣は?
「スタートダッシュを決める。論点整理の実施。」これが重要かな。
ケース配布前から、事前準備はやったほうがいい。ホームページに掲載されている前年度の資料を分析し、どの論点をどう議論するのか、あらかじめ決めておくと良いです。
自分たちのチームで悔やまれるとすればそこ。前年の資料は見てはいたけど、流した程度だったので、もし、もう一度出場できるのであれば、この点を改善したいですね。
ただ、前年度の資料を見ると、あまりのレベルの高さにひるむ(笑)。でも、そこは大丈夫。自分たちも始める前はあまりのレベルの高さに弱気になったこともありましたが、チームで議論を繰り返し、何度も何度も戦略をブラッシュアップすることで、課題提出の段階では、十分なレベルに持っていくことができました。
− 参加を検討している皆さんへ贈るメッセージは?
JBCCの意義は多様にあると思います。自分自身は「挑戦」という意義を見出し、参加を決意しました。他にもビジネススクールでの学びを活かす「実践」の場、仲間との「絆」・・・、このように人によって、意義はたくさんあって、参加者はそれぞれの意義を感じながら取り組んでいるように思えましたし、JBCCから得られるものも一つではなく沢山ありました。
多くの方が課題や仕事との両立が大変で、出場に対して不安を抱えていたり、JBCC参加の目的を定めきれずに悩んでいるのではないかと思います。しかし、同じように全国から困難に立ち向かう何百人もの同志がそれぞれの想いでJBCCに参加しています。この体験は、在学中にしか得ることのできません。多くの人にJBCCを体験していただき、唯一無二のMBA生活を送ってもらいたいと思います。
“やりたいって気持ちこそ参加の意義です。”