インタビュー記事を公開しました (グロビ名古屋)

先輩の声

グロービス経営大学院 経営研究科 名古屋校

 

JBCCは自分の力試しにもってこい。挑戦しない手はない

 

(写真左から)

原田 佑里さん(メーカー勤務)

伊地知 高博さん(鉄筋機械工具商社勤務)

渡邊 理さん(化学系専門商社勤務)

田村 朋寛さん(メーカー勤務)

澤根 範憲さん(エネルギー系専門商社勤務)

 

 JBCC参加のきっかけは何ですか?

―自分たちの実力を試したい、それがきっかけ

MBAで本格的に学びを始める前に、今の自分たちの知識はどれくらい使えるのかを試したかった。MBAのクラスで知識を増やすだけでは、実務で使えるのか自信を持てない。JBCCで全国のMBA生と勝敗を競い、自分たちの実力を測ってみたいと、挑戦を決意しました。

 

 どのようにチームを決めましたか?

―メンバーのバランスと目標の共有を重視

 同じクラスを受講して仲の良い3名(澤根さん、渡邊さん、田村さん)で挑戦しようという話になりました。そこに、経営全体の視点を入れるために経営者の伊地知さんを誘った。そして、財務諸表の扱いが得意な原田さんを加え、チームを結成しました。

2018年大会に出場された先輩の意見を参考に、ヒト・モノ・カネのバランスは意識しました。意見を言い合えるメンバーであることは大前提ですが、それぞれ得意分野があると、役割分担もしやすいです。特にカネ系に強い人がいないと、打ち手の裏付けができないなど苦しかったと思います。

 また、チームの目標を合わせることも大切にしました。チーム結成時点で、予選で悔いのアウトプットを出すこと、そして本選に出場となってからは、学校代表(名古屋校から2チーム出場)として悔いのない発表をすることを目標としました。目標を共有することで、最後まで全力で取り組めたと思います。

 

 JBCCでの思い出深いエピソードはありますか?

―まさかの事態でも、チームが団結して乗り越えた

 課題発表の直後にメンバー1名が入院してしまうという不測の事態が発生。想定外のリソース不足でしたが、力を合わせて何とか乗り越えられました。ゴールデンウィークはすべてJBCCの議論に捧げたこと、メンバーのオフィスで議論をしたこと、近所の居酒屋でお酒ももまず24時を過ぎても熱い議論をしたこと、実地調査で農協へいったら不審がられたこと(笑)、どれも今となっては良い思い出です。

 また、印象に残っている失敗は予測財務諸表をチームメンバーがそれぞれ別のフォーマットでつくってしまったことです。最後に提出用の財務諸表にまとめるときには、カネ系担当のメンバーに負荷がかかり、予選課題提出直前が慌ただしくなってしまいました。ただ、カネ系担当者としては、「だからこそやらねば!」と思いが強くやり遂げることができたと、本当に心強いメンバーに恵まれました。

 セミファイナルに出場できた理由は何だと思いますか

―議論すべきことを絞ったら、愚直に議論をすること 

 ケース発表前に2018年大会の優勝チームのプレゼン資料を研究することから始めました。そこで議論することを決めたら、あとは愚直に調べ、打ち手を導き出していくのみでした。JBCCはとにかく情報収集が難しい。当たれる情報は、近所の農家でも、海外の新聞でも何でもあたりました。打ち手は5F、3Cなど、基本的なフレームワークに立ち返って、深掘りをし続け、形にしていきました。

 議論を進めるなかでも、チームメンバー全員の力を合わせ、得手不得手をうまく助け合い、チームの総合力で予選を突破することができました。

 

 クラスでの学習とJBCCの違いは何ですか?

―より実践的、深い学びがそこにある

JBCCではケースだけを与えられ、課題発見から、情報収集まで1からやらなければなりません。また、講師もいない。考える論点が多いだけでなく、欲しい情報も簡単には入手できません。そして、打ち手を考えるときには、リソースの制約を強く意識しました。投資したいが資金がない、資金確保のために事業撤退や人員整理をしたいが経営者として正しい判断なのか。超リアルかつ実践的で、本気で考えるからこそ、そういった葛藤も体験できました。

 チームでやることもJBCCの大きな魅力です。予選だけでも3週間はチームでの議論の連続。自分のペースではできず、チームメンバーとペースを合わせ、お互いの考えを尊重する姿勢が求められました。大変である一方で、チームというまさに実務と同じ状況での取り組みはこれからの実務に引き寄せられる良い経験になりました。

 

 JBCCでの経験はどのように活かされていますか?

―視座が高まり、論理的思考のレベルがあがった

 JBCCを通じて、普段のクラスでも、実務でも、経営戦略全体を見られるようになったと感じます。今まで自分の得意分野にばかり目がいっていましたが、ヒト・モノ・カネのつながりが見えてくるようになりました。経営の全体像を俯瞰できる感覚を身につけられたので、更に伸ばしていきたいです。

また、予選の資料をつくるだけでも、論理的に相手に伝える力が高まったと実感をしています。予選では自分たちの考えをA4用紙2枚にまとめます。限られた範囲内で、漏れなくダブりなく伝えるために、論理的に構成を考え、読み手が欲しい情報に絞り込むことを学びました。

実務でチーム活動をあまりしないメンバーにとっては、新鮮な経験となりました。チームメンバーの選定、チームビルディング、安心できるチーム作りを体験できました。

 参加検討中のMBA生へメッセージ

―JBCCは自分の力試しにもってこい。挑戦しない手はない。

JBCCは自分の実力が全国のどのレベルなのか測れるまたとない機会です。とても大変ではあるが、自分たちの立ち位置を知ることで、今後の大学院生活での学びの目標も見えました。1年次に挑戦をして本当に良かったと思います。

 また、振り返れば、MBAの甲子園というよりは、学園祭という感じで、素晴らしい思い出と、チームメンバーとの強い絆を手に入れられました。

 大会なので勝ち負けはあります。達成感だけでなく悔しい思いもします。しかし、在学中にしか参加できない貴重な機会なので、より多くのMBA生に参加をして欲しいです!!