先輩の声
グロービス経営大学院 経営研究科 大阪校
10時間以上ZOOMを繋ぎっぱなしにして切磋琢磨した日々…
優秀なメンバーとチームを組んでアウトカムする機会は在学中だけ!
野口 督さん&チームカブトムシメンバーの皆さん
【左下から時計回り】
野口 督さん / チームリーダー(製薬業界)
前田 晴美さん(IT業界)
松下 直子さん(コンサルティング業界)
安川 浩さん(運輸業界)
安部 壮紀さん(診断薬業界)
− JBCCに参加を決めたきっかけを教えてください。
学びを多くするため、というのが一番でしょうか。JBCCの存在を知り、大学院時代の二年間でしか取り組めないケース・コンペの中で、自分の学びを活かしたい、試したいと思って挑戦しました。
− チーム編成はどのように行いましたか? どのようにして仲間を集めたのか?
2019年にともに参加した5人のうち3人と2020年大会も継続して同じメンバーでまずコアチームをつくりました。2019年も善きメンバーに恵まれたのですが、それぞれの家庭の事情やJBCC参加への目的の違いを話し合った上での選択でした。新規メンバー2人は、グランドファイナルを当初から目指すというゴール設定に共感いただけることを前提に、それぞれの得意分野や既存メンバーとの相性を考えて見知った学友に声がけさせていただき、お二人ともから一発で快諾をいただきました。
− JBCCの期間中において、最も思い出深いエピソー ド(楽しかった&辛かった)はなんでしょうか?
思い出深いエピソードは、まずはグランドファイナル直前の1週間の出来事ですね。直前のオンラインでの打ち合わせは、メンバーで10時間以上ZOOMを繋ぎっぱなしにして、それぞれが日常生活を過ごしながら、PCに向かえるメンバーは声を掛け合って準備しました。リーダーの私はプレゼンを担当していたので、5日間連続で毎夜、CEOになりきってプレゼン演習も行いました。
それから、セミファイナルを終えて、グランドファイナル進出決定の瞬間にメンバー全員で飛びあがって声を上げて喜び合ったことは忘れ難き思い出となりました。ファイナルは全員が同じ場所に集まって参加したのですが、実は新型コロナウイルス禍でのエントリー、予選提出、ファイナル通過ということもあって、5人のメンバーが全員揃って顔を合わせたのは、この時が初めてだっただけに、同じ空間で手を取りあえたことは、思い出深い出来事のひとつとなりました。
− 日頃の学習とJBCCでの学びについて違いはありましたでしょうか?
企業の再建をゼロベースで情報収集し分析し取り組める点は、MBAのケーススタディとは大きく異なります。分析面(業界の理解、切り口など)から外部環境に合わせた打ち手の意思決定や、過去から現在、そして未来のつながりなどは、取り組まないと見えてこない部分があり勉強になりました。実務への引き寄せのモデルにもなったと感じています。
− 当初の(個人の)目的・目標に対して、収穫はありましたでしょうか?
グランドファイナルに進出するという、チームで打ち立てた目標は達成できました。グランドファイナルのプレゼン後に、目線の高い経営者やIGPIの審査員の方々から講評をいただけた点は大きな収穫です。視点や視座がさらに広がりました。
− JBCCでの経験は現在活かされているでしょうか?
仲間と取り組む日々のプロセスからプロジェクトマネジメントの経験ができたので、仕事でも事前に何が必要でいつまでにやるかといったことを、以前よりも明確に考えられるようになりました。
メンバーの中には「自分一人ではたどり着けない景色も、チームとして取り組むと見えるようになる」ということがわかった!とフィードバックしてくれた方もいました。これもまた、間違いなくJBCCの醍醐味ですね。
− 昨年度は、ほとんどオンラインによる活動に限定されたと思います。その中でうまくいったこと、いかなかったことなどあればお聞かせください。
オンラインによるミーティングは、移動時間も必要なく効率的にミーティングが実施できました。時間調整は共有カレンダーで予定を立てていましたが、オフラインとの差はありませんでした。プロジェクターなどがなくても、オンラインで全員が同じ資料を常に共有できた点は、2019年との違いを知っているからこそ、より有効に感じましたね。
逆に、いわゆる空気感が読みにくい分、仲間の体調への配慮や、仲間が何を考えているのかに対しては、対面よりも気を遣ったかもしれません。
− どのようなスケジュールで計画しましたか?また それはうまく進行しましたか?
スケジュールは 分析、課題出し、対策などマイルストーンを決めて細分化していきました。基本的にはエクセルで管理しながら、些細なやりとりはメッセンジャーグループで、日々の記録はSlackを活用して溜めていきました。2019年の経験もあったので、ツールは目的に合わせて効果的に使えたように思います。
− JBCCで勝ち上がるために重要だと思うことはなんでしょうか?
予選においては資料に盛り込まなくても網羅的な分析をしているかどうかを、本選においては打ち手の具体化、課題とのつながり(探索と深化)を意識しました。打ち手については 市場の魅力度、競合優位性、何故自社でそれをやるのか?を自問自答しながら進めました。
JBCCはあくまでコンペ(競争)です。特に予選では、網羅性は当然として、他チームに埋もれないキラキラポイントが必要だとメンバー内で対話もしていました。
− 資料提出に向けて意識した点を教えてください。
役割分担の中でメンバーの一人が中心になって一貫性をもって、たたき台を書き上げていったのですが、A4サイズ2枚のワードを打ちながら、声に出して読み上げることで違和感がないかを確認しました。そのたたき台を、また全員で読み上げながら加筆修正もしていきました。目で追うだけでなく、声にしてみると、文法的なおかしさやストーリーの違和感に気がつけました。
− 昨年度はオンラインでの発表でしたがプレゼンや 発表の見せ方には工夫されましたでしょうか?
オンラインプレゼンなので生プレゼンよりもプレゼンしやすかったかもしれません。CEOや経営の目線で、当事者になり切ってプレゼンすることが重要ではないでしょうか。そして練習あるのみだと思います。
− 最後に、参加を検討している皆さんへメッセージ をお願いします
大学院クラスの学びの集大成のような形で疑似体験ができます。優秀なメンバーとチームを組んでアウトカムを出す機会は在学中しかないと思いますので、是非ご参加いただいて、自己成長の糧になさってください。