先輩の声
一橋大学大学院 経営管理研究科
初出場&三冠達成!
誰にでもチャンスがある!!
2020年大会 優勝/DHBR賞/日本経営賞
板橋 洋平さん&チームの皆さん
【左から順に】
水野 隆晴さん (旅行業界)
松原 可南子さん(旅行業界)
板橋 洋平さん(中央官庁)
増井 成美さん(保険業界)
武田 建晃さん(サービス業界)
− JBCCに参加を決めたきっかけを教えてください。
出場経験のあるMBAの先輩から大会の存在を教えてもらい、コロナ禍でのもどかしい気持ちを発散させる思いで参加を決意しました。昨年7月頃までは大学院の必修科目授業に打ち込んでいたため、エントリーするまでは「JBCCって何?」というレベルでした。
− チーム編成はどのように行いましたか? どのようにして仲間を集めたのか?
私と同じように先輩から存在を聞いて意欲を示した同級生3名(当時は全員がほぼ初対面)と私を先輩方がマッチングしてくれ、まずは4人で始動しました。エントリー期日が迫る頃、同級生で授業内外での発言に熱量が溢れ出ている方と話すようになり、5人目のメンバーとしてお誘いしました。我々のチームは全員が修士1年生という構成でした。
− JBCC期間中の最も思い出深いエピソー ドは?
予選資料の提出期限当日に、私が担当していた財務諸表の数字が合っていないことが判明し、数時間考えても原因が不明という事態に陥りました。絶望した思いでメンバーに正直に伝え、オンラインで画面共有したところ、一人がすぐに「○行目と○行目に同じ数字が入っている」と気づき、ある1か所のセルの数式を直したところ、一瞬で完全一致して歓喜しました。問題は一人で抱えてはいけない、ということを実感しました。
− 日頃の学習とJBCCでの学びについて違いはありましたでしょうか?
大学院の授業は学習のゴールが明確であることが多い一方、JBCCのケースには唯一の正解はなく、自分たちが納得するかどうかが最終判断基準であるという意味で、両者の学びの質には大きな違いがあると思います。授業で学んだ様々な領域の知識を自分で繋ぎ合わせ、JBCCで自由にアウトプットすることで、自分の「型」として定着していくのを感じました。MBAで得た知識を活かすには最適な場だと思います。
− 当初の(個人の)目的・目標に対して、収穫はありましたでしょうか?
個人として明確な目標を立てていた訳ではありませんが、せっかくチームになった仲間たちと楽しく前向きに取り組み、何か達成感を得たいとは当初から思っていました。その観点では、これまでのMBA生活においてJBCCへの挑戦は最も贅沢で充実した時間だったと思いますし、今では忘れられない思い出となっています。
− 昨年度は、ほとんどオンラインによる活動に限定されたと思います。その中でうまくいったこと、いかなかったことなどあればお聞かせください。
基本的にオンラインでのミーティングでしたが、予選期間と本選準備期間にそれぞれ一度ずつ会議室を終日貸し切り、議論の組み立てと資料作成を集中的に行いました。普段はオンラインでの打ち合わせが基本だったため、その跳ね返りなのか、オフラインで集まった際には1秒も無駄にせず物凄い生産性を発揮しようと全員躍起になっていたような気がします。オンライン活動に限定されていても、学ぼうとする姿勢次第で、どんな制約も突破してしまうのだなと感じましたね。
− JBCCで勝ち上がるために重要だと思うことはなんでしょうか?
チームでそれぞれの視点はあると思いますが、「いかにその主人公になりきるか」だと思います。私たちが出場した2020年大会のケース企業はスポーツ用品メーカーでしたので、予選期間の終盤頃には、アスリートの方が出ているCMを見たとき、街中でスポーツ用品店を見かけたとき、TVドラマで役員会議の場面があるとき等々、「我が社(または自分)ならば・・・」と自然と考えるようになりました(笑)。
我々のチームには一人もメーカー勤務のメンバーがおりませんでしたが、その分、意欲を持ってインプットができたかなと思っており、最終的には全員がメーカー勤務の方々に引けを取らない知識や熱意を得ていたように思います。
− 資料提出に向けて意識した点を教えてください。
限られた時間制約の中で相手に読んでもらう/理解してもらう上で必要な情報に絞り込むことを強く意識すると同時に、とても苦労しました。また、予選資料では、冒頭の要約文で相当程度の善し悪しが決まると考え、単なる「要約」ではなく、「続きを読んでみよう」と思ってもらえるような文章とすることを心がけました。
− 昨年度はオンラインでの発表でしたがプレゼンや発表の見せ方には工夫されましたでしょうか?
14分という限られた時間の中で、いかに相手の心に残るか、相手の心を動かすことができるかという点を強く意識しました。私自身が務めることとなったプレゼンの練習では、スライドを送る際のコンマ数秒単位の“間”や発声の抑揚、リズムなど細部まで妥協せずに、メンバーから何度も指摘してもらいました。
− 最後に、参加を検討している皆さんへメッセージをお願いします
JBCCは、MBAで学ぶ各分野の知識の動員だけでなく、それを文章やプレゼンで表現するスキルやチームでつくり上げる力も含めたまさに「総合力」を試す非常に良い機会だと思います。苦悩することも多かったですが、それを上回る達成感を得ることもできました。何かにチャレンジしたい、という考えを持たれている方は是非参加してみてください。