インタビュー記事を公開しました (青山学院大学大学院)

先輩の声

青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科

 

チームの強みは「楽しさ」と「妥協しない姿勢」。

調べる、議論する、形にする、やり直す、をひたすら繰り返し、みんなで勝ち取った優勝。

 

2022年大会 優勝/DIAMOND・ハーバード・ビジネス・レビュー賞/視聴者賞 3冠

巌谷 真穂チーム

(左から 秋山 将次郎さん、有森 武さん、巌谷 真穂さん、坂本 依愛さん、清水 優輝さん)

  JBCC2022にて優勝を含む3冠に輝いた青山学院大学大学院 ・巌谷チームへのインタビューを行いました。

チーム結成から優勝に至るまでの道のりについて様々なお話を伺いました。 


——まず優勝しての感想、周囲や自身の変化をそれぞれ教えていただけますでしょうか?

 

巌谷さん:嬉しかったです。本選に向けて、かなりの時間を費やし、頑張ってきたので。仕事じゃないところで功績を残せた点も嬉しく、自分に自信がつきました。また、多くの人が応援してくれたり、優勝後に声をかけてくれて、想像以上の周囲の反応にびっくりしました。

 

清水さん:このチーム5人で優勝できたことも嬉しかったです。大会が進むにつれどんどん楽しくなってきました。また、モチベーション下がっても上げてくれるメンバーがいて、改めてこのチームに感謝しています。5人でやることで、知らない視点に気付くことができ、今後に役立つ経験となりました。また、大会後は学校で色んな方から声をかけていただいたので、気を引き締めて、今後の勉強に取り組もうと思いました。

 

坂本さん:私は予選突破が目標だったので、正直びっくりして、ただただ嬉しかったです。チームのメンバーに感謝しています。

仕事では大会に向け残業を控えていたので、このような結果が出せて良かったです。今回の挑戦を通じて、みんなの考えや視点を知ることもでき、学校の課題などでも活かすことができました。学校では、知らない人からも「おめでとう」と言ってもらえたり、大会の様子がテレビで放送されたことを先生が授業で紹介してくださったりと、周りの反応も感じ、授業に対するモチベーションも一層上がりました。

 

秋山さん:予選通過後、過去大会の動画を観て、自分達のチームはグランドファイナルは厳しいかもと思っていたので、優勝して嬉しく、また安心しました。チームメンバー全員で取り組んできたので、本選ではチームの連携が発揮できて良かったです。有森さんが引っ張り、巌谷さんがムードメーカーとして和ませてくれるいいチームでした。財務系の仕事をしていますが、この大会を通じて、経営者視点で考えることが身に付き、実務にも生かせることが多いと感じています。

 

有森さん:優勝した直後の感想は、嬉しさ、ほっとした、ゆっくり寝たい、です(笑) そして、終わるのが寂しいという気持ちがありました。

本選の1週間前あたりから、この議論している日々があと1週間と考えると、寂しい気持ちが出てきました。

 

——「寂しい」という言葉からも、とてもいいチームだったことが伝わってきます。特に、優勝が分かった瞬間の巌谷チームの感情が爆発している瞬間は、視聴者の方からも、もらい泣きしたという声を頂きました。チーム結成の流れを教えてもらえますか?

 

巌谷さん:チームを結成するきっかけは、私が学内の勉強会グループに入り、そこでJBCCを知り、興味を持ったことです。エントリー期間になり、自分でチームを作ろうと思い、大学のイベントの際に、秋山さん、有森さんがいたので、声をかけました。それまでほとんど話したことはなかったのですが、この二人なら参加してくれそうと思って(笑)。その3人でJBCCの説明会を見て、自分達に欠けているアウトプット(パワーポイント)等のデザインが得意な人を誘おうと話し、坂本さん、清水さんに声をかけました。

 

——巌谷さんの行動力ですね。チーム結成時はお互いあまりよく知らない状態だったということですね。

 

巌谷さん:チームを組んでからお互いを知りました。秋山さん、有森さん、坂本さんとはほとんど喋った事がなかったですし、清水さんともグループワークを一度したくらいの関係だったので。

 

——チームの中での役割やルールは決めていましたか?

 

巌谷さん:メンバーは私が集めましたが、その後は有森さんがチームをまとめてくれました。

 

有森さん:チームの誰も覚えてないかもしれないけど(笑)、こういうルールを設定していました。ニックネームで呼び合うのは、すごく良かったと思います。

 

 

チームでの役割分担は特に設けませんでした。学びの場なので全員で調べて議論しようと考えていました。

 

——どれくらいの頻度で集まっていましたか?

 

有森さん:大事なときはリアル(対面)で集まり、話し合いました。土曜日に必須科目があり登校するので、土曜日は固定でミーティングを行い、それ以外はタイミングに応じて集まりました。提出前はほぼ毎日やっていましたし、本選発表前の2週間もほぼ毎日でした。

 

——歯科領域に進出したのが特徴的でした。このプランはどんな経緯で生まれましたか?

 

有森さん:どの領域で拡大するか、病院数の推移を調べていく中で、一般病院や精神科病院の下に歯科医院の数字があり、それも含めて検討の対象にしました。

 

——楽しかったこと、思い出に残っていること、また辛かったことを教えてもらえますか?

 

坂本さん:思い出に残っているのは、予選資料提出が締め切り5分前(23:55)になり、24時まで大学に残っていたので、門が閉められてしまったこと(笑)。辛かったのは、仕事の都合もあり、予選通過後の準備にあまり貢献できないので、チームを抜けようと考えたとき。メンバーに気持ちを話すと、「一緒に最後までやろう」と言ってくれ、嬉しかったです。

 

秋山さん:予選資料提出が23時55分だったので、本選資料こそは、と思いましたが本選も23時57分の提出になり、警備員さんにまたお世話になりました。楽しかったことは、チーム全員が自由に意見できたこと。敬意を持ちつつ、お互い意見をぶつけられたこと。一人でも腑に落ちないときは、時間はかかっても、議論をやり直していました。

 

清水さん:敬語がなくなり、予選通過頃には、本音でぶつかり合えるようになっていたこと。素直に意見を言い合えるようになった以降の議論は本当に楽しかったです。

 

巌谷さん:本選終了まで常に楽しかったので、これという瞬間はないです(笑)辛かったことは、1つは、提出間際は夜もみんなが作業やメッセージのやり取りをしていて、朝起きるとすごく資料が進んでいて申し訳ない気持ちになったこと。

もう1つは、本選でプレゼンターとして伝える役割を担ったので、みんなのこれまでの努力を台無しにしてしまわないかと最後まで不安でした。

 

有森さん:楽しかったのは、本選のプレゼンです。

辛かったことは、今思うとありません。大変なことはありましたが、やめたいと思うことはなかったです。

  

 ——本音で話せている関係が素晴らしいですね。本選でのプレゼンや質疑応答も素晴らしかったです。チームで活動すると、高いテンションで取り組める時とそうでないときがあると思いますが、チームメンバーを盛り上げるために工夫したことはありますか?

 

有森さん:「楽しくやろう」が前提でした。厳しさはそれぞれに任せる形で。楽しくやるために、プライベートを充実させることは大切にしていました。会議後にプライベートの話をしたり、お互いの仕事やプライベートの相談をしていく中で、チームじゃなく「家族」くらいに距離が近づき、タスクの調整や、色んなバランスを調整していくことができたと思います。

 

——プライベートなことを話せる関係で、お互いにフォローし合えたということですね。

 

有森さん:忙しいだろうな、しんどいだろうなは、汲み取るようにしていました。

 

秋山さん:プライベートを言い合えたことで仲良くなれました。最年長の有森さんが、いい意味でいじられ役になってくれ、年下のメンバーも意見を言いやすい雰囲気を作ってくれました。メンバーの悩みや相談を全てまとめて受け止めて笑いに変えてくれたところも大きかったです。

 

 

——最後に、2023年大会を目指す人へのメッセージをお願いします。

 

巌谷さん:ノリと勢いでもなんとかなるので、迷っているならぜひ挑戦してください!

 

清水さん:勉強を形にする場でしたし、学んだことを風化させないためにも、よい機会だと思います。ぜひ挑戦して欲しいです。

 

坂本さん:メンバーとの取組みで、自分以外の考えを学べる良い機会だったので、得られるものがたくさんあります。ぜひ挑戦してみてください。

 

秋山さん:インプットしたものをアウトプットする場になると思います。JBCCという大会の場はそれをノーリスクでやれるので、良い経験の場になります。

 

有森さん:やって感じたのは、JBCCの価値は、結果もあるけど「過程」で得られるものに価値があるということ。どういうスタンスでやろうと、何かを作り上げる過程で、経験や価値あるものが得られます。私達は、たまたま結果をいただけましたが、やり遂げる過程に価値があるので、ぜひチャレンジしてください。

 

——巌谷チームの「チーム」としての強みと、優勝に至る過程がよくわかる会でした。本日はありがとうございました。

 

(本インタビューは2022年12月18日に行いました。)