JBCC2016では、過去最多となる21校165チーム598名の国内ビジネススクールに通う学生がエントリー。協賛企業・団体も合計で過去最多となる19社となりました。
7月17日の本選では、書類審査による予選を勝ち抜いた20チームが慶應義塾大学日吉キャンパスに集結。4チームずつ5ブロックに分かれてプレゼンテーションを競うセミファイナルを実施しました。そして、セミファイナルの各ブロック1位通過の5チームによるプレゼンテーションを競うグランドファイナルが藤原洋記念ホールにて実施されました。
2016年度から新たな取り組みとして、本選にて実施されるプレゼンテーションでは追加ケースによる新たな課題が投下されました。
見事優勝に輝いたのは 慶應義塾大学大学院の王曦寧チーム。王曦寧チームには優勝賞金30万円とトロフィーが送られました。準優勝は一橋大学大学院の李光峻チームが受賞しました。また特別賞として、シーバスリーガル18年イノベーション賞に慶應義塾大学大学院の中島直寛チーム、ハーバード・ビジネス・レビュー賞にグロービス経営大学院の若林典生チームが選ばれています。
実施日 | 2016年7月17日(日) |
会場 |
慶應義塾大学日吉キャンパス 【セミファイナル】 協生館4階 各教室 【グランドファイナル】 藤原洋記念ホール |
主催 | JBCC2016実行委員会 |
後援 | 経済産業省 |
参加者 |
予選)21校 165チーム 598名 本選) 8校 20チーム 78名 |
来場者 |
約500人 |
審査協力 ※順不同 |
株式会社 経営共創基盤 コーポレート・ドクター株式会社 DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 株式会社ドリームインキュベータ 一般社団法人日本事業再生士協会 特定非営利活動法人日本ターンアラウンド・マネジメント協会 フロンティア・マネジメント株式会社 株式会社ユーザベース(ニューズピックス) |
特別協賛 |
シーバス・リーガル |
協賛 ※順不同 |
株式会社アークン HRテクノロジーコンソーシアム(LeBAC) 株式会社コーポレートウェルネス 株式会社コーポレイトディレクション 三優監査法人 日経ビジネス 株式会社日本経営 株式会社NOVEL 株式会社ファーストデコ 株式会社プロコミット |
ケース作成協力 |
株式会社経営共創基盤 |
Aブロック |
Bブロック |
Cブロック |
Dブロック |
Eブロック |
※赤字が1位通過チームです。
優勝 慶応義塾大学大学院 経営管理研究科 王 曦寧 チーム
このたびは名誉ある賞をいただき、大変有り難く存じます。高く評価してくださった審査員の皆さま、誠にありがとうございました。
ラックウェル社の再建策を検討するにあたり、アパレル業界についても企業再生や成長についても、私たちには経験も知識もありませんでした。授業や本だけではなく、先輩や同級生、業界経験者等の「人」を通じて多方面から知識やノウハウを学びつつ、ラックウェル社の社長になった気持ちで、時にはチームの中で激しい議論をしつつも解決策を決めていきました。皆さまの温かい応援があったからこそ、優勝という大きな成果にたどり着くことができました。感謝の気持ちでいっぱいです。
再建の仕方には「正解がない」ゆえに、出場各チームの戦略提言は千差万別でした。本戦での他チームの発表を通じて新たな着眼点を得ることができました。今大会をきっかけに、今後も学びの共同体として交流を続けていきたいと考えております。
最後に、実行委員会の皆さま、企画および運営誠にありがとうございました。おかげさまで、私たちはとても学びの多い二ヶ月を過ごすことができました。今後も多くの学生が、JBCCに取り組む中での仲間との広くて深い議論を通じて、新たな学びに出会えることを願っております。
準優勝 一橋大学大学院 商学研究科 李 光峻 チーム
多くのMBAが競い合う名誉ある大会において入賞の栄誉に預かったことに、感謝申し上げます。
優勝を目指し長い時間をかけ準備してきたため、2位という結果は我々にとっては残念なものでした。しかし、『自らに不足している知識をインプットしながら、納得がいくまで戦略を膝詰めで練り上げる』と言うプロセスに対し、チーム4人で本気で取り組んだことによって得られた学びは、結果の如何に依らない大きな収穫であったと感じています。
また、一橋大学の教員及び同窓生の多大なご協力がなければ、入賞は叶わなかったものと考えています。この場を借りて御礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
シーバスリーガル18年イノベーション賞
慶応義塾大学大学院 経営管理研究科 中島 直寛 チーム
第7回JBCCにおきまして、イノベーション特別賞に選んでいただき、ありがとうございました。
JBCCは、国内最大規模のMBAの大会です。その特徴は多くの参加チームの中から予選を勝ち抜いた、各校のMBA candidateがそれぞれ知恵を統合してプレゼンし、その内容を、現実社会の最前線で経営課題に挑まれる一流のビジネスパーソンの方々が審査員として評価なさるという点です。今後、この素晴しい大会の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
ハーバード・ビジネス・レビュー賞
グロービス経営大学院 経営研究科 若林 典生 チーム
この度はハーバードビジネスレビュー賞をいただき有難うございました。
学校のクラス活動として参加した私達は、チーム結成当初お互いをよく知りませんでした。しかし今ではお互いを信頼し本音を言える仲になっています。このチームビルディングの成功が受賞につながったと思っています。
また、JBCCを通じて学校で学ぶことが難しい経営のリアルを垣間見ることができました。このような機会をくださった皆様に感謝申し上げます。
JBCC2016において、予選・本選ともに下記の通り評価基準を設けて審査・審議を実施して参りました。参加者の皆様にはフィードバックとして連携させて頂きます。
※2016年度以外の審査基準とは一切関係ありませんのでご注意下さい。
外部環境及び自社の状況について分析がなされており、課題が特定できているかどうか
・外部環境分析の妥当性(競合の定義・経営課題の特定・国際情勢など)
・業界構造、及び慣習などVCに対する理解
・事業エコノミクス(勝ちパターン)
・自社財務諸表における課題の特定
・定量分析の評価、添付資料の活用と仮説の妥当性など
・SPAと小売りの違いが理解できているか
①に対し、効果的な短期戦略・打つ手が提案できているかどうか
・理念・新ビジョン・戦略の整合性はあるか
・理念変更・継続それぞれにおいて、妥当な判断が示せているかどうか
・貢献利益が考慮されているか
・ブランド別・チャネル別の顧客の特徴、顧客の購買行動の変化をどのように反映しているか
・各チャネルの商習慣を認識できた上で、実現性のある打ち手となっているか
・定量的なゴールの妥当性(売上推移、コストダウンの実現性)
・新しい取引形態・新しい商品やサービスの取扱いを開始するならその妥当性
・実行計画の実現可能性(自社リソースや強み・弱み等を鑑みて)
・想定されるリスクへの対処
・ブランド改廃の実現性・影響
・代替案の確保
・戦略に妥当性があり、かつ独自性があるなら加点評価
・株主・債権者への納得感があるかどうか
・資金調達方法に実現性があるか
・レイオフ・勤務形態・担当ブランドの変更等がある場合、それに対する納得感があるか
・各拠点オペレーションは実現性があるか
10年後を見据え、成長戦略を提案できているかどうか
・中長期における社内組織戦略
・新戦略の妥当性
・現在の事業モデルをベースとするならば、持続的な成長は可能か
・不足するリソースの理解と調達方法の妥当性
・想定されるリスク(TPP)への対処
・代替案の確保
・戦略に妥当性があり、かつ独自性があるなら加点評価
・キャッシュに見合った実現可能な戦略及び事業であるか。またその資金は調達可能か
・海外に進出する場合、現地の状況を踏まえた戦略となっているか
JBCC2016実行委員の作成した、ケース等になります。
また本選に向けて追加のケースを提示しております。
JBCC2016実行委員ケースライターの意図を連携させて頂きます。ケースに含まれている着眼点や分析の足掛かりなどご参考頂ければと存じます。
グランドファイナルに出場した5チームが作成された資料について、公開させて頂きます。
どのチームも優れた分析・戦略提言がなされており、大変参考になる内容となっております。
JBCC活動目的の一つであるビジネススクール生の学び向上にも関連するので、是非ともご参照の上でご活用下さい。
※本資料は作成チームのご賛同により公開させて頂いております。如何なる場合でも無許可で転用・複製されることはご遠慮願います。
JBCC2016のケースはこちらからご参照ください。
参加者、並びに本選観戦者の皆様よりJBCC2016のアンケート調査を実施させて頂きました。
ご協力頂き誠にありがとうございました。
今後の運営に活用させて頂きたく存じます。
一部の結果を公開させて頂きますので、ご参照下さい。
【一部コメント抜粋】
・自分たちの現時点での力量がよくわかった。
・2年連続で参加したため、自分自身の成長や知識の状況を確認することが出来ました。
・期間があまりに短いため、無理をせざるを得ない。
大学生中心の大会なら仕方ないかもしれませんが、社会人学生にとっては厳しかった。
【一部コメント抜粋】
・審査員の方々の意見が大変参考になりました。
・講評や質疑からもたくさんの学びをいただきました。
・総合力を磨く必要があると感じた。
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